「心ここにあらず」という言葉がある
言葉のとおり、心がいま、ここにない
マインドフルな状態ではない、ということ
私たちは過去の事、未来の事に気持ちが引っ張られがちなのだ
いま、ここには事実なのに、感情は未来から今へ引っ張ってしまう
「感情を引きずる」という言葉があって、誰しもその経験をもつ
「失敗しちゃった」「あんな言い方しなければよかった」という後悔の念
「もっとできたのに」という悔しさ
「甘かった」という自己批判
そこから抜け出せないと、過去の感情をいまに引きずってしまう
その事実はいま、ここにはないのに...
もちろん、過去に失敗や不満足な結果を招いてしまった時に、反省をしてその場で最善の策を講じたり、リカバリーさせたり、原因を探ったり、次回に生かすことはとても大切なこと
だからこそ、「反省」は必要不可欠
けれども、ずっと「自分はだめだ」「悲しい」「悔しい」「怖い」「不安だ」などの感情に飲み込まれてしまうこともある
その事に人は気づいている
一方で、未来の感情を先取りしている事に気づいているのだろうか?
来週は大好きな人とのデート、来月から旅行に行く、明日からお休み
まだ先に起こることなのに、考えると「わくわくしたり」「嬉しかったり」「楽しかったり」気持ちがあがることがある
(同じ状況でも、「心配になったり」「不安になったり」「気持ちが疲れたり」することもある)
明日は試験、重要な会議、少し先には誰かを悲しませることを伝えなけれなならない、などと考えると、「緊張したり」「苦しくなったり」「辛くなったり」と気持ちがさがることもある
(同じ状況でも、「やる気がでたり」「慎重になったり」「一生懸命に取り組む気持ちがでたり」することもある)
未来の事に対して起こる感情は、私たちへのメッセージ
もっと頑張れよ、とモチベーションをあげさせてくれたり、もっと慎重になれよ、と浮ついた心を制してくれたり...
素敵なメッセージなのだ!
ただ、やっぱり感情に引きずられ過ぎないようにしなければならない
「心ここにあらず」になってしまうから
しばらく心配の渦に飲み込まれていた私は、起きてない事に心配というエネルギーを注ぎ続けることに、エネルギーの無駄使いだと気がついた
やっぱり、いま、ここにいる事が大切なのだ!!
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